【愛ある(?)ハリセンの作り方】

@紙はよくよく吟味の上厳選すべし。音がいいように硬くしなやかなものを選ぶが良し。
Aまず握る際に持ち易い様幅を決め、山折り谷折り丁寧に折っていくべし。その際きつめに折り目は付けない事。
B最後まで折り終わったら下部の持ち手となる部分に頑丈にテープを何度も巻くべし。
Cここまで出来たらとりあえず狙い定めた人物を叩いて完成度を試すべし。


「このばか者がー!!!」
男の怒鳴り声と共にスパーンと小気味良い音が響く。
酒場の一角は今日も賑やかだった。









a bolt from the blue...2









「カーティス?何、何の騒ぎー?」
声をかけてきたのは同じギルドのアサシン、コールだった。
俺は黙って机に突っ伏して頭抑えてるアコライト、エリックの冒険者カードをコールに突きつけた。
「え?見ていいの?へー…エリック君結構スキル取ってるんだーねー。ふむふむ。ヒール5、速度増加1、ブレッシング4……エンジェラス2?」
案の定、俺と同じ所で引っかかったコールが?マーク付きでこっちを見てくる。
「俺よく分からないけど…エンジェラスってこんなに早く取るもんなの?」
「こいつぐらいのレベルの奴にかけても殆ど意味ないってのに取るかよ」
「え?で、でもこのスキルって味方の防御力を上げるって聞いたから…違うんですか?」
エリックがきょとんと顔を上げる。
…こいつ…何も考えずに5まで取ろうと思ってやがったな…。
「馬鹿。これは味方それぞれのVIT値に対しての防御力上昇だから、たしかにVIT値が高い奴ほど効果は大きくなるけどお前ぐらいのレベルの奴じゃ対して変わんねーんだよ。SPに余裕があるなら予防の効果もあるが、今の段階じゃ無駄だ無駄」
「そ…そんなー…」
「しかしお前もあれだね。これくらいでハリセンとは又スパルタだなー」
それにぐっと言葉が詰まる。
「…そ。それは…」
もごもごと口篭っているとエリックがけろっとして
「そうなんです。ちょっと耳噛んだだけなのに」
「てめぇ!!!!」
隠しておきたかった事をぺろっとばらしてくれるエリックにかっと頬が熱くなる。
「噛まれちゃったの?へーどっちの耳?」
そこを突っ込むか。このやろう。
「み…右」
「じゃあ、おれは左」
かりっと歯で噛まれた感触に鳥肌が立って持っていたハリセンでコールの横面を張り倒した。
「てめぇも悪趣味ないたずらは止めろー!!!!」
「愛なのにー」
どこの乙女だと鳥肌立てたくなる座り方でめそめそと泣くコールは一切無視して、その手から冒険者カードを引っ手繰る。
エリックが顔を出すようになってからこいつまでよくこういう悪趣味な行為を俺にするようになった。
ホモだが気のいい奴だし自分には害がないからほっといたが、これはそのうちガツンとやらないといかん。
ああ、何でこんな嫌がらせを受けなきゃいけねーんだ。
俺が何をしたってんだよ。
まぁちょっとこの天然アコライトを怒鳴りつけたことは大人気なかったと反省してるけど。だけどそれだけだってのに。


「スキル振りミスって痛くない?俺とかはあんまり気にならないけど、アコプリって結構種類があるんだろ?」
あっという間に復活したコールが起き上がって俺の隣の椅子を引いて座る。
机は円卓だから自然と隣はエリックになるわけだが、何故だか二人は離れむしろ俺の方に近寄ってきている。
狭いなと思ったがあまり気にしない事にする。
どうせ言っても聞きやしないのだ。人はそれを諦めと言う。
俺はコールの言葉に泣きそうになってるエリックの頭をぽんぽんとハリセンで軽く叩きながら
「ま、支援になるんだったら最終的には覚えとかなきゃいけないんだけどな」
「え?」
「プリーストになった時キリエを覚えるのにエンジェラス2が必要だからだよ。そんなこともしらねーのか?」
「…そーだったんですか」
けろっとそんなことを言いやがる。
こいつに教えるのが嫌になってきたんだが…。
「…今度教本持って来てやる。お前一から勉強しなおせ。それといいか、エンジェラスにはこれ以上ポイントふるなよ。今はブレッシングを上げる事に集中しろ」
「はい!」
「よし。じゃあ、行くぞ」
がたっと立ち上がる。
「え?」
「どっか行くの?」
コールが来たばかりのサワーを飲みながら見上げてくる。
「こいつのレベル上げ。今のままじゃ支援どころの話じゃねーからな」
「優しいなー。何、カタツムリ?あ、エルダ狩りとか?」
そんな所でちまちま上げられるか。
俺は二人を見下ろすようになったまま腕を組んだ。

「地下下水道だ」






「さすがに…死ぬと思います…」

下水道に繋がる入り口で真っ青になっているエリックに倉庫から持ってきた+7チェインと+4ガードを渡す。
俺とエリックだけのつもりだったが、暇だからといってコールまでついてきていた。
「囲まれなければ死なねーよ。とりあえず来た端からぶん殴れ。力は無くともDEXあるなら当たるだろう。相手はしっかり見ろ。速度とブレッシングは常時維持。ヒールは間に合わねーだろうからかけてやる」
「手伝ってくれないんですか!?」
「ばかか。4匹以上に囲まれたら俺も叩いてやるがそれまでは自分で処理。ブレス10になるまでここから出さねーからな」
「そんなむちゃくちゃなー!」
「…すげースパルタ…」
コールは顔を引きつらせてそう言いつつエリックに「先に南無」と手を合わせている。
止めても止まらない俺の性格は長い付き合いで良く知っているらしい。
「無理です、絶対無理!」
まだ何かエリックが泣き言を言ってるのに青筋を立てる。
「やかましい。後ろがつかえてるんだからとっとと行け」
エリックを入り口に足で押し込む。
青い光の中に消えたのを確認して自分も入る。後からコールも付いてきた。

下水道は空気が悪い。
まだ地表に近いここでも水の据えた匂いが鼻につく。
これが地下に行けば行くほどひどい匂いになるのだ。
はっきり言ってあまり入りたくはないがこいつの性根を叩きなおすにはこれくらいの荒療治がいいのだ。
「…エリックはここに入るの初めてじゃないんだよね?」
コールが歩きながらエリックに顔を向ける。
「あ、は、はい。…昨日お話したパーティで来たのがここなんです…」
という事は、ここで全滅したのか。
あまり縁起のいい場所ではないようで、エリックはがたがた震えていた。
そりゃそうだろう。パーティ組んで全滅した所で今度は一人立ち向かうのだから。
「丁度いい。雪辱戦といこうじゃねーか」
タイミングの良い事にに盗蟲がこっちに向かってきていた。
真っ青になっているエリックにマグニフィカートをかけてやって蹴り出す。
「よし、行って来い」
「ぎゃー!!!」
盗蟲というのは言いえて妙で、アイテムを落とすと周囲にいるものまで集まってくる。
エリックが必死でチェインを振り回して盗蟲に当ててる所にポケットに入っていたゼロピーを投げると、案の定すぐにもう一匹やってきた。
「うぎゃー!痛っ痛いーっ!!」
「叫んでる暇あったら、殴れ!!おら、ヒール!」
「ひー!!!」
「からぶってんじゃねー!!しっかり相手見ろ!」
こりゃ、3匹は無理かとちょろちょろ集まって来た他の盗蟲を叩きながら怒鳴りつける。
コールもわらわら集まってくる盗蟲に「なつかしー♪」とか言いながらそれを紙の様に切って捨てている。
ヒールしながら何とか一匹倒したエリックはもう一匹に向かってチェインを振りかぶって叩き下ろした。
「よし、快心の一撃」
べちゃっとした液体を撒き散らしてくたばった盗蟲を前にエリックがへたり込む。
こっちも一応片付いてドロップ品をいくつか残して拾う。
「…この武器…すごい…」
「あたりめーだろ。おい、ブレスと速度かけとけ。切れてるぞ」
「は、はいっ」
「休んでる暇は無いからな」
案の定、残していたドロップ品目当てにまた盗蟲がやってくる。
狩りはまだまだ始まったばかりなのだ。





「…生きてる…」

座り込み、涙を浮かべて朝日に向かい拝んでるアコライトが一人。
半泣き状態だったがその顔には生きてる喜びで溢れていた。
聖衣は汚水や魔物の体液でべたべたに汚れている上に齧られてもうぼろぼろになってる。これはもう使い物にはならないだろう。
「俺がヒールしてやってんだから死ぬわけねーだろうが。」
「5回ばかりやばかったけどねー」
ふんぞり返る俺の後ろで、コールが軽い笑い声を上げている。

「もう僕…何度死ぬかと…」

ここに入ったのは昨日の昼で、今はもう朝日が昇りかけていた。
つまり一晩中盗蟲やら卵やらネズミやらいろいろなものを殴っていたことになる。
気が付けば地下2階まで足を運んでいて、その頃には要領を覚えたのか三匹まとめて相手できるようになっていた。
ありがちな事だがこいつは戦闘中視界がかなり狭くなっていて、その上慌て者だから最初の頃こそ周りが見えずに空振りが多かった。
だがしだいに周りを見るようになっていって徐々に対応が出来るようになっていった。
これは小さくともいい進歩と言える。
プリーストは常にパーティ全員を気にしていかなければいけないのだから。

その間モンハウに突っ込んだりして死にかけた事も一度や二度ではなかったが、一応死んでもいいように用意していたイグ葉も使わなかったし。

ま、結果オーライという事で。

座り込んでいるエリックの隣に座り込む。
「結構倒してたな。気分はどうだ?」
「…大丈夫です。どこも悪くないです。…というか、僕こんなに殴ったの初めてで…」
こみ上げてくるものがあったのか口元を抑えてくすくすと笑う。
「結構爽快だったなぁ…」
おかしくてしかたないとばかりに笑う。
「だろーよ」
二人で顔見合わせて笑った。
「えー?そんなもん?」
コールだけが分からずに首かしげている。
「他職にはわからね―よ。こればっかりはな」

普段は裏方に徹するからこその爽快感なのだから。

「仲間外れはずるいと思いまーす!」
はいはいっと、口をへの字に曲げたコールが手を上げて見せた。
それがおかしくてまたエリックと顔を見合わせて笑った。

「相違やレベルどのくらい上がったんだ?」
「あ…えーっと」
途中から「レベル上がってよかったね」の天使も気が付かないほど集中していたからいくつ上がったのかが分からない。
エリックはもそもそと自分の冒険者カードを取り出して見る。
「うわっ」
「ん?ほー結構上がってるな。おい、前にパーティ組んだ奴らと公平はまだ組めるのか?」
「あ、それは…。同じギルドで俺が一番レベル低かったし…ちょっと追い越してるけど大丈夫です…」
「よし。スキルはちゃんと振っとけよ。余ったら速度にでも回しとけ」
ふわっと欠伸してんっと腕の筋を伸ばす。

「相違やこれどうするー?」
コールが持っていた荷物袋をどんと地面に置く。
エリックは魔物殴りで、俺はその支援で、ドロップ品拾いは殆どコールに任せていたのだ。
「あ、僕いいです。お二人で分けてください。今日のお礼です」
エリックがへらっと笑う。
「ばか、知り合いのBSに頼んで金に替えといてやるから持って帰れ」
「いえ、本当良いです。俺のなんて4分の1も無いと思いますし。あんまりお金にはならないかもしれないけど」
相違や自分も拾っていたんだと、エリックがポケットの中身を出した。
主に皮やら毛玉やら牙だったが、一枚カードが転がり出てきた。
「何ですか、これって…」
エリックが持つそれに俺もコールも覗き込む。
「おい、これ…」
「『盗蟲卵のカード』…だね。相場で今大体35万…くらい?」
「さ、さんじゅうごまん〜!!!?」
稼いだ事も無い金額にエリックが真っ青になって仰け反る。
「…そのカードの効果ってたしか…」
「生命力を数値で400ほどUPさせるんじゃなかったっけ」
コールと顔を見合わせて頷く。
「よし、おい。エリック。その貸してるガードちょっと返せ」
「え?あ、はいっ。ありがとうございましたっ」
チェインと一緒に返されたガードをひっくり返して、エリックの持ってたカードをそれに差した。
そのままエリックに返す。

「ほら、ガードはやるからそのまま持ってろ」

「えっえっええー!!!?」
「バックラーでも良いんだが、生憎スロットついてるやつがねーんだ」
「あ、い、いあやそうじゃなくてっ!!!こんな高価なものもらえませんっ!!!お二人で分けてくださいっ!」
「てめーが拾ったんだからてめーのもんだろ。ガードはよくがんばった褒美にやるよ」
腕を伸ばしてエリックの頭をがしがし撫でる。
細くて猫っ毛の髪は汚れてばさばさになっていた。
「…っ」
「まっ、甘やかし過ぎって気もするがな」
ま、どうせ精錬したまま差すカードが手に入らなくて放置したものだ。惜しくは無い。
エリックは泣き出しそうなほど顔をゆがめてガードを抱えている
まだ少し、気がとがめているのが分かってその鼻を指で弾いた。

「お前、支援プリーストになるんだろ?」

低めの声で脅すようにエリックの顔を覗き込む。
「え…?」
「それとも何か、俺に言ったのは皆嘘か」
「嘘じゃないです!!!」
ぶんぶんと横に首を振るのにちょっと苦笑しそうになったがそれを堪える。

「こいつがあれば、自分へのヒールは大分減る。その分他の奴らに使う事が出来るんだ。…いいか?支援ってのはな、死んじゃいけねーんだよ。てめぇが死ねばそこでパーティはがたがたになる。自分一人の命じゃねーんだって事覚えておけ」

「…はい」
神妙にエリックは頷く。
小さく指が震えているのが分かった。
それをスパンと叩いて、にやっと笑う。

「すげーだろ。こんな責任感のある職業は他にねーぞ」

エリックは不意をつかれたようにきょとんとして次の瞬間には「はいっ」と笑顔で頷いた。




疲れて倒れるように眠ってしまったエリックを背中に担いでコールと並んで歩く。
街路には人がまばらに出てきて、露店が並び始めていた。
「お前さ…、こいつの事気に入ってるのな」
コールが俯き加減に呟いた。

「さっきお前が言ってたの聞いてネイティスさんの事思い出したよ」

「…そうか?」

懐かしい名前を聞いて、反応が遅れた。
ネイティス…。 5つ上の実兄の名前だった。

今はもういない。

こうして話題に出る事もあまり無かったので、言われて漸く気が付いた。
確かに彼が自分に言っていたかもしれない。
あの時はそれがどういうことなのか全然分からなかったけど、言葉というものは残るものなのだと今ふと思った。

「あの人も支援プリだったもんな…。お前がこいつの事気にするのってそういう事?」
「…それは、あんまり思わなかったけどな」

実際あの兄とこいつとでは月とすっぽんだろう。
あの人はこんなへたれではなかったし、むしろ精神がとても強い人だった。
責任感が強すぎて、それが徒になったのだ。

「こいつが一生懸命だから手伝ってるだけだ。今はおかしなことも口走ってるが世の中知ったらこいつはこいつで自分の道を見つけて離れていくだろうよ。それまでだ」
「……そうかな…」
「コール?」

急にネイティスの事を言い出した事といい、様子がおかしい。
コールがネイティスに憧れていた事は知ってる。
ネイティスと公平を組みたいからと言ってレベル上げに付き合わされた事もあった。
ネイティスが死んだ時は取り乱して、弟の俺の方が慌てたぐらいで。
実際あの兄が死んで3年になるがその間俺たちの間では一度も名前が出てきた事が無かった。
正直お互いに触れてはいけない事なのだと思っていた。

「……………」

コールは立ち止まって顔を上げた。
朝日が逆光になってコールの顔が見えなくなる。

「……」

一歩俺の方に踏み込む。口からもう残り少なくなっていたタバコを取り上げられた。
背中に人がいる所為で両手が使えなかったから反応が遅れる。
顔が近づいてくるのをどこか他人事のように見ていた。


唇に暖かいものが触れて、すぐに離れていく。


「……ばーか…そんな顔してんじゃねーよ」
コールは取り上げたタバコを咥えてまた前を向く。
その顔は悪戯が成功したことを誇らしげに喜ぶ子供のようで。
「冗談だよ、冗談」とからからと笑う。

それに漸く強張っていた肩が落ちた。

「…悪趣味な冗談してるんじゃね―よっ」
我に帰った俺は背後からその背中に蹴りを入れた。
「ぐえっ。痛ーい、カーティスちょっとぐらい手加減してくれよー」
「…ふえ?」
その振動でだろう、背中でエリックが顔を上げた。
どうやら起きてしまったらしい。
「何ですか?」
「何でもね―よ。おい、下りるか?」
エリックはちょっと考えて「足ががたがたで歩けそうに無いです」と神妙な顔して言う。
しょうがない。ちょっと口を拭いたかったんだが…。
よいしょとまたこいつを抱えなおして歩き出す。
背中のエリックと横に並んでるコールが何やら『耳打ち』でなんだかんだやってたらしいが俺は気が付かなかった。
「帰ったらまず風呂だな。おい、お前も来るか?」
エリックの方に顔を向ける。
ぱあっと頬を染めたエリックが慌てたように
「え?一緒に入ってもいいんですか!!?」
と叫び、それに慌てたコールがはいはいっと手を上げる。
「あ、俺も俺も!俺もカーティスと一緒に入るーっ」

誰が一緒だと言ったか…。

「……手前らまとめて川に放り投げるぞ」
仲良く行水でもして頭の中身を流してきやがれ。

何で男の俺が身の危険を感じなけりゃいけねーんだと、思いながら又始まった二人の口げんかに胃の辺りが痛むのを感じた。




コールがもう吸えなくなったタバコを足元に捨てて火を消した。
その表情はいつもと変わらないように見える。


……なぁ…、さっきのは何だったんだ?





問えなかった疑問はずっと胸にくすぶったままずっと残る事になる。


















…AND CONTINUE?



++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

プリースト受強化シリーズ。
アコライト育成編その2。

…プリ受…?受?
しかしOKと言ってくれる猛者のお姉さまがいてくださるのでほっと胸を撫で下ろしつつ。
そして相変わらずアサシンさんが不穏な行動を見せております。(とりあえずタバコのポイ捨てはやめましょう)

ちなみに初盤でエンジェラスとったのはうちの弟…。
がっくり肩落としてたのを思い出しました。たしかにこの頃のレベルだったらヒールとブレッシングだけでも一杯一杯、エンジェラスまでかけても(SP消費の割に)効果は低い…ですよね?(笑)




トナミミナト拝




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