皆様こんにちは。

先日あった身内の不幸に加えて、史上最悪の変態の来襲に悩まされております支援プリーストのカイトです。
あれから何かが変わったかといえばそうでもなく、変態も新しい仕事を始めて忙しいのかあれから一向に姿を現さず、平和な日々を過ごしています。
この平穏がずっと続けばいい。
そう願わずにいられません。


・・・・・・・そうは問屋がおろさないだろうけどな。(遠い目







Adopted son
〜 不可思議な家族計画 2 〜







「シアン、今日の夕飯何にしようか」

その日も姉夫婦の忘れ形見の小さなアサシンの手を引いて商店街を歩いていた。
姉夫婦がいなくなって早1月ちょっと。
彼らがいない生活も慣れてこなければならなくなってきたと言っても、まだ小さなシアンを家に一人で残しては置けなかった。
俺達は寄り添うようにいつも一緒にいた。
「んとね、お肉がいい!」
「肉は昨日食べただろ?あんまり肉ばっか食ってると、サベージベベになるぞ?」
「豚さんになるの!!!?」
真に受けてショックを受けてるシアンに噴出しそうになるのをこらえる。
いくらアサシン試験に受かってるとはいえまだ純粋な8歳の子供なのだ。
姉夫婦もそれはそれはそれは大事に育ててきた珠玉の玉。
大事に育まれた素直に信じる心が愛しい。
「そうだぞー。だから今日はお魚にしような。カルシウムとって骨の強い子になろうな」
「お魚嫌いー。小さい骨がいがいがするもん」
「いがいがしないの買うからさ。骨があっても俺が取ってやるよ」
「本当!?だったらボク食べれるよっ」

「カイトが骨取ってくれるなら僕もお魚食べるー」

背後から甘えた声と共にぎゅっと抱きしめられて、俺は鳥のように総毛だった。

「ぎゃああああああ!!!!!!」

見もふたも無い全力の大声に背後に張り付いた変態も驚いたらしい。
「変な人間じゃないよ?僕だよ。カイト」
「てめぇだから叫んだんだよ!!!!なんでこんなとこにいるんだ!!!?」
変な人間どころかまさしく変態男のくせに!!!!
青い髪とコバルトブルーの瞳をした騎士、スオウはきょとんとしたように俺を覗き込む。
「仕事だよ。プロンテラの警ら中なんだ」
そういやこいつはプロンテラ騎士団の一員だった。
プロンテラ騎士団とは国王に属する組織で中にいくつか隊があってその中の一つ五番隊にスオウは属する。この五番隊は町の平和と安全を守る為に作られた組織だった。教会やら聖騎士団でもそういった組織が作られているらしいが、プロンテラでは昔からあった騎士団の勢力が強いと聞く。
その一員である彼がプロの町を歩いていても何ら不思議じゃない。
だが俺は思うのだ。

お前こそ取り締まるべき変態ではないのかと。

「でたなヘンタイ魔人!!!カイトから離れろ―――!!!」
「やぁ、シアン君。今日も元気そうだね」
「頭撫でるな――――!!!」
出会いが出会いだった為か、シアンは子猫のようにふーふー威嚇する。俺の為に怒ってくれるのはありがたいのだが、スオウには相手にもされていない。
カタールを構えているにもかかわらず気にしていないスオウは、そんなシアンの頭を撫でる。
意外と子供好きなのかもしれない。

「で、さっきの話なんだけど」
「は?」
「僕もカイトの手料理が食べたいなぁって」
「寝言は寝て言え」
「いててて」
さりげなく肩に回されたままの腕を指でねじってやる。
ハンサムな優しい顔立ちはそこら辺の女達がほっとかないだろうと思うほどなのに、なぜだかこの変態騎士は俺のことを好きだと言うのだ。

「寝言でいいのなら、今夜カイトのベットの中で・・・・あ、いや。ごめんなさい。ちょっとおふざけ過ぎました。ソードメイスは切れると痛いから勘弁してください」

ふざけた事を言うその喉かっきってやろうかと、突き出したソードメイスにスオウもすごすごと引き下がる。
「僕は本気なんだけどなぁ。カイト、どうせ今付き合ってる人いないんでしょ?」
「それでもお前と付き合うくらいなら、オークレディと付き合った方がマシだ!!!」
「・・・・・・すごい趣味だね」
「たとえだたとえ!!!!」
「まぁ、それでも好きなんだけど」

なんてくじけない奴だ。

「・・・・・・お前、何で俺の事そんな風に言うわけ?お前男前じゃん。警備隊にも入ってるならエリートだろ?女にだってもてるんだろ?恋人欲しいんならそっちと付き合えよ」

「・・・・・・それじゃ意味がないんだ」
「・・・・?」
「・・・・・カイト以外とだなんて考えられない」

真面目な顔をしてそんな事を言うので、俺は逆に困ってしまった。
何かに気がついたらしく不意にスオウが懐から冒険者カードを出した。
連絡が来たと知らせるように角が光るカードの表書きに目を走らせて、来ていた耳打ちに一言二言行ってこっちを向く。

「ごめん。ちょっと西の方で揉めてるらしくって行かないと。ちゃんと僕がカイトのどこが好きか話すよ。だから、今夜夕飯ごちそうになりに行くね」

「は?」

「仕事六時に終わるから」
そう言ってスオウはペコペコに乗って人ごみの中に消えていった。
「ちょっと待て!!!!おいっ、何勝手に約束してんだよ!!!待てって・・・・・」
引き止めようにも、もう姿も見えず、ただ約束だけが残り唖然とする。

「・・・・・・」

くいっと法衣の裾を引かれ下を見ると、シアンが不安そうに見上げてきた。
いかんいかん。俺が動揺してどうするんだよ。
シアンを不安がらせるなんて・・・・・保護者失格だ。

「大丈夫。今日はあの変態と飯食う事になるけど、ちょっと我慢してくれな。すーぐ追い出して、きっぱり諦めさせてもう二度と俺らの目の前にこれないようにしてやるからさ」

いつか決着はつけないといけないわけで。
いい機会だからと思っていたのだ。

だが俺はその時、何が何でも自分のテリトリーに入れるべきではなかったのである。
再会して無駄に積極的になったスオウを警戒してしすぎる事はない。だが、このときの俺は、シアンを不安がらせたくない一心でその事をすっかり忘れていたのだ。
その迂闊さを俺はすぐに後悔する事になる。


だってまさかさ・・・・。

正義の騎士団に仮にも属してる人間が。

一般人を守るべき立場にいる人間が。




「怖がらなくていいよ。大事にするから」


「だったらこの手錠はずせよ!!!お前言ってる事とやってる事ぜんぜん違うじゃねーか!!!?」

「・・・・これ外したらカイト逃げるでしょ」

「逃げらいでか!!!!」

そしてここで逃げないと言えばこの手錠は外して貰えたのだろうかと思ったが後の祭り。
言ってしまった言葉は撤回できない。
自分の上にのしかかる男を怯えた目で見上げる。

夕飯後、何だか眠そうなシアンを寝かしつけて、さてスオウを追い出すかと思ってた矢先。いきなり後ろ手にかけられた手錠に俺は唖然とした。
何で逮捕されないといけないのかとスオウを見上げようとしたらそのまま肩に担がれて自室に連れられてきた。
抵抗する暇もない早業で、そのままベットに下ろされて正にまな板の上の鯉状態なのだ。
乱暴的なものではなく、その腕はむしろ労わる様に優しかったのだけど、強引なその手段に俺は怯えきっていた。
気が強いと言われる俺だけど、逆境にはそんなに強くないんだってば!!!
どっちかというとはっきりきっぱりチキン野郎ですから!?
俺はこれからの事を考えて、がくがく震えて蓑虫のように丸くなる。

「カイト・・・」

「っ」

近づいてくるスオウの顔に俺は更に身を縮こまらせて顔を枕に埋める。
何をされるかなんてこの状態では一つしかない。
この変態を家に入れてしまった迂闊さを呪いながらこれは夢だこれは夢だと何度も唱える。
吐息が近くなるのに泣きそうになりながら、耳の裏側に唇を寄せられたのを感じてくぐもった声を上げた。
肩に置かれていた手はそのまま腕をなぞり腰でとまる。

ああ。やっぱり俺やられちゃうんだ!!?
こんな変態に致されちゃうんですか!!!?
女とだってまだした事ないんだけど!!!

い―や―だ―!!!!

腰に置かれた手がいやらしく撫でる。
うぎゃ―!!!!くすぐったい―――!!!
一気に全身が総毛立った。
俺の些細な抵抗は何にもならなくて、ごろんと仰向けにされてしまい食い入るようにスオウを見上げた。
下敷きになった腕が痛んだが、それどころじゃない。

「・・・・・スオウ・・・・。何でこんな事するんだよ・・・。お前・・・・今までこんな事しなかったじゃん・・・・。なのに何でいきなり・・・・」

暴れて逃げられるならいくらでもそうした。
だが後ろ手に手錠をかけられてしまってはそれもままならない。
俺に残された手段は口しかなくて、この訳を聞いてそこから止める手段を探すしかなかった。

「本当はずっとこうしたかったんだ」
「いや、それ答えになってないから!!!!?」

頼むから怖い事ばっかり言うな!!!?

「どうして今更かって言うと、そうだね・・・・一つはけじめだったのかもしれない。詳しくは言えないんだけど・・・・・でももうそれは片付いた。僕がいない間に恋人ができていたとしても、殺して奪う気だったし」

何怖い事言ってんの!!!?こいつ!!!
この人本当に騎士団の人!!!?

うっとりと夢見ごこちで俺の頬に触れる指は、欲しかったものを漸く手に入れようとする喜びに満ち溢れていた。
「それでもカイトは一人で僕を待っていてくれた。嬉しかったよ。でも君は魅力的過ぎるから・・・しっかり捕まえとかないと安心できない」
「俺が一人でいたのは別にお前の為じゃないんだよ!!!やだやだやだ、ここで無理やりヤったら、俺絶対お前の事許さないからな!!!?」
「そんな悲しい事言わないで」
「んっ!?」
ふいに口付けで塞がれた唇に、目じりに溜まった涙がこぼれる。

「好きだよ・・・・、カイト」

その間にも、上着は開かれていて、ベルトにまで手が及んでいる。
一度こぼれた涙は、堰が壊れたかのように流れ続けた。
こわばった体の上を、スオウの唇が辿っていく。
途中強く吸われ、そこに赤い痕が残っていく。
けして乱暴ではないけれど、だからってこの恐怖がぬぐえるわけじゃない。
そんな中でもどうにか止める方法がないか必死で説得を試みる。

「まじ勘弁して・・・・。なぁ、俺の事本当に好きなら、俺の意思尊重しようとか思わないわけ・・・?それにわかってるのか?無理やりする事は強姦なんだぞ。そりゃ、同性同士じゃ適用されないかもしれないが、しょっ、傷害罪になるんじゃなかったか?犯罪者になるんだぞ?騎士団首になっても良いって言うのか?」

「ああ、君は僕が犯罪者にならないか心配してくれるんだね・・・・。でも大丈夫。僕の愛を前に神様だってこの罪を許してくれる」

うっとりと俺を見つめるその瞳に俺は絶望という字を見た。

・・・・駄目だ。会話が成立しない。
とてもじゃないが人間と話している気がしない。

宇宙人か!?
お前は本当は宇宙人なのか!!?

「大丈夫。カイトもすぐに僕のこと好きになるから」
「お前は何様のつもりだ―!!!!?好きどころか大嫌いだと国王の前でだって言ってやるぞ!!!?」
「ああ、国王に僕たちの婚姻のあいさつをしに行こう」

この国は同性の結婚は認めてはくれてないんだっての!!!!!

「頼むから普通の言葉のキャッチボールをさせてくれ!!!!お前どっか頭おかしいんじゃないか!!!!?」

そう叫ぶと、スオウの動きが止まった。
その目が純粋な驚きに見開かれ、次いで笑みを浮かべた。
ほんの少しだけ意地悪げなその目に、俺はこいつの本性を垣間見た気がした。

何・・・・逆鱗?
俺ってばなんか地雷でも踏んだ?
・・・・・何で怒るどころか笑ってるの、あんた。
その笑顔が怖くて仕方ないんだけど。

「そうそう・・・・僕がカイトの事をどうして好きになったのか聞いたよね」
「え・・・・う、うん」

「前に、君にそうやって叱られたからかな」


変っ態っ決っ定っ


Mか!!!?Mですかぁあぁ!!!?
SのふりしたM!!?
叱られて快感覚えるようなおかしな奴だったのか!!!
なんて事だ!!!!!なんて難しい奴なんだ!!!!!

「あ、何か誤解されてる?」

「いやっ・・・・・お前が、いたぶられる事で・・・まぁそのなんだ・・・・。人の趣味を否定する気は全くないから!!!!でも俺Sじゃないからさ!!?そういう趣味があるんだったらどっかいい店あるからっ。人様に面倒かけることなくそっち行ってくれ、頼むから!!!!」

「あ、やっぱり誤解されてる。いたぶられる趣味はないよ。・・・・・・どっちかというといたぶる方が・・・・」

「もうやだこいつ―――!!!!」

スオウが変態だってことはわかってたけど、ここまで真性だとは思いもしなかった。
そんなんに俺致されちゃうわけ?
手錠もそのプレイの一貫ですか!!?何か俺痛いことされるの?
初めてなのに、そんなんいやだ――――!!!

「ひゃっ・・・・・あっ」

ふいに摘まれた乳首から伝った感覚に声を上げる。
親指で転がされると、じわじわと変な感じがする。
「くすぐってぇ・・・・」
「違うよカイト。・・・・それはね、感じてるんだよ」
「そんなわけあるかよっ」
男に乳首嬲られて感じるなんてありえない。
そう思っていても、今度は舌で転がされるように舐められてさっきよりもぞくぞくときた。
じわっと下半身の熱が上がりかけたのを信じられずにいた。

なんで俺・・・・マジ感じてるの!!?
胸触られてるだけで!!?信じらんねぇ!!!!

羞恥に横を向いて唇を噛む俺に、周防は顔を上げてキスをする。
歯を合わせそこなったために、口内にねっとりとした熱い塊が入り込んできて俺の舌にからんだ。
驚いて奥に逃がすと、追いかけられて更にキスが深くなる。
口の中で動くものに恐怖を覚えた。

「ん―っ!!!?」

舌を絡ませながら顎の裏をなでていくと同時にすーすーする乳首まで優しく擦られる。
後ろ手にされた腕をぎゅっと握って奥から引きずり出されようとする感覚を必死でこらえた。
息ぐるしくなって顔を背けようとしても、どこまでも追って来る。
「・・・・ふっ・・・・・んんんっ!!?」
スオウが腰を上げると同時に俺の大事な半身を太ももでゆっくりと擦りあげた。
反応して既に硬くなってきているそれがわかって泣きそうになった。
抵抗がやんだ事を不思議に思ったのか、スオウが顔を離した。
唇と唇をつなぐ銀の糸が切れる。

「・・・・・う・・・・」

ついでに自分の神経も切れた。
ぼろぼろと流れる涙としゃっくりにスオウも驚いたのか、両手で俺の頬を挟んだ。
「カイト?怖くないから。気持ちよかったら反応するのは当たり前の事だから」
「・・・・・やだ・・・・。いやだ・・・・こんなの・・・俺じゃない・・・・」
「大丈夫。怖い事なんてないから。僕が守るから」

お前が・・・・こ、怖がらせてるんだろうが!!!!!

そう恨みに思っても嗚咽まで始まって声に出せない。
ズボンにかかった手が、そのままパンツごとまとめて下に下ろされる。
途中引っかかるような抵抗はあったけど、そのままの力技で。
もしかしたらスオウも焦っていたのかもしれない。
そして弾かれるように飛び出た半身は泣きたいくらい元気だった。

スオウの手が伸びてそれに絡まる。

「やめろってば!!!スオウっスオウっ・・・・・・マジやだぁ・・・・あああっ」

シアンと寝るようになって最近自分でも処理してなかった所為か、人に触られているからなのか。
変態の手でされているというのに擦られると素直に反応した。
腰を引いてもその手は追って来る。

「・・・・プリーストの法衣って何で裏地赤いのかな・・・・・。カイトの肌が白く見えて余計興奮する・・・・」

お前は牛か!!?
赤い旗めがけて突っ込む闘牛か!!!?
手に手錠をかけられたままになっているので下敷きになったままの法衣は確かにシーツの上に赤く広がっていた。
だけどそんなんでいちいち興奮されても困るんだけど!!!!!
ひらひらする法衣の裏地にいちいち興奮されたら他のプリーストの皆さんだって大困りよ!!!?

「あっ・・・・ああっ」

手の平で指で擦り上げられる感覚に俺は見もふたもなく声を上げた。
そこから湧き上がるのは確かな快感で、スオウの手が更に追い上げてくるのをこらえる事ができなかった。

「―――――っ!!!」

確かな開放に仰け反る様に背中とびくびくと震える足。
一気に真っ白になる感覚に体中の力が抜けた。

「・・・・あれ?」

開放感にぼんやりした耳に入ってきたのはそんなスオウの声で。
その意味が『早くないか』というものだと正確に察知した俺は、羞恥で真っ赤になった。
確かに自分でも驚くぐらい早かったけどさ!!!!?
目をあければ開放した証がスオウの手や自分の腹を汚しているのが見えて泣きたくなったが、とにかく怒鳴りつけようとした俺が聞いたのは意外な言葉だった。

「もしかして薬が効きすぎたのかな」
「は?」
「あ」
「はああああああ!!!!?」

薬!!!?
薬って何!!?
そこで俺は、さっきからずっと奥でくすぶる様な甘い感覚の正体を知った。
こういう事に使う薬というのはつまりそういう薬な訳で。
プロンテラでも裏道通ればそういった怪しい薬が売られている店があることくらい知ってたけど、まさか自分に使われる日が来るなんて思わなくて怖さと同時に激しい怒りを覚えた。
薬でその気になせるなんて卑怯すぎる!!!
しまったという顔をしていたスオウは、誤魔化すように笑みを浮かべると濡れた手で俺の半身をそっと握った。
「でも、本当に軽いものだから。量もそんなにないし。メント配合してるから多少痛みは感じなくなるし・・・・」
そう言って、誤魔化すようにまた擦られる。
さっきとは違って滑りのある手に、ぞくぞくとした快感が上る。

「てめぇ、それでも正義を守る騎士団員か!!!!?この犯罪者!!!!いつの間に薬なんて盛りやがった!!!!はっ・・・・まさか、シアンにも!!!?」

「・・・・・睡眠薬をちょっとね」

このっ外道!!!!!!!!!

通りで騒いでも起きてこないはずだ・・・・っ。
夕飯すぐに目を擦っていたシアンを思いだす。

「・・・・そういや、料理を台所からリビングに持っていく時・・・お前に頼んだよな・・・・」
「さすがカイト。鋭いね」
その時か!!!!!
自分の家でまさか薬など盛られるとは思わなかった俺は、もうむしろ唖然としてスオウを見上げた。
だがすぐに擦られる感覚に意識を持っていかれる。

「んっ・・・・・」
「大事にするからね」

だから許して欲しいと言うスオウの声はひどく優しかった。
それが何の慰めにもならない事を俺はこれから知っていくことになる。





変態に まさかと思うが 間違いで 油断大敵 火事オヤジ
(5.7.5.7.7風)












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続きはまた後日






トナミミナト拝






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